足場職人通信

2025.10.17

どんな仕事も、最初の一歩が一番きつい。──でも、それを越えた人が本当に強くなる。

社会に出て働き始めると、多くの人が「思っていたよりきつい」と感じます。
それは、足場の仕事、営業、アルバイト、人や職種によって程度の差はありますが、
どんな仕事でも、“新人”“下積み”と呼ばれる最初の期間が、一番つらいと感じる人が多いです。

まだ何もできない、分からないことが分からない、心を許せる人がまだ少ない、先輩の背中を追うばかりの毎日で、朝起きたら眠くてだるくて、起き上がるだけで1日のエネルギーの大半を使う。
身体よりも、むしろ心が折れそうになるのは当たり前なことです。

でも実は、その時期こそが大切な「成長の入口」であり、誰もがそこを通って、一人前になっていきます。

社会人として大切なのは、特別な才能や技術ではなく、
「今日も遅刻せずきちんと来ること」「言われたことをきちんとやること」「逃げないこと」「分からなかったら聞くこと」。
それだけのように見えて、実はそれが一番難しく、一番価値のあることです。

どんな仕事も、最初の頃は「結果」を出すのが難しい。
でも、社会は “続ける人”を信頼します。
どんなに不器用でも、毎日きちんと来て、少しずつ覚えていく。
その積み重ねが、気づいたら周りに頼られる力になっている。
そうやって、人は社会人としての基礎をつくっていきます。

「お金を稼ぐ」というのは、決して楽なことではありません。
でも、自分の力でお金を得て、生活を支え、誰かの役に立つ。
それは“自立”であり、“誇り”です。
この実感を持てるようになると、仕事はつらいものではなくなります。
大変な中に“やりがい”が生まれ、“成長の実感”が得られるようになるからです。

最初のうちは、できないことが多くて当たり前です。
叱られることも、落ち込むこともあるでしょう。
でも、朝きちんと出勤する。それだけで立派です。
その「一歩を続ける力」こそが、社会人として一番大切な力だと思います。

足場の仕事でも、営業でも、事務でも、すべての仕事は“最初の壁”を越えた先に、本当の楽しさがあります。
続ける人が強くなり、続ける人が信頼され、続ける人が稼げるようになります。

だからこそ、「まず来ること」「やめないこと」「自分に負けないこと」が大切であり、その先に成長があると信じています。

その一歩を踏み出した人を、私たちは本気で応援します。